古来より日本の暮らしで幅広く活用されてきた柿しぶは、戦後の石油化学製品の発展により影を潜めておりましたが21世紀を迎え環境汚染が問題視されるようになり、人と自然に優しい天然素材として改めて見直されています。
柿渋には人の暮らしに役立つ様々な特性があり、21世紀の化学の解明により様々な分野での活用法が期待されています。
柿渋は青い未熟の柿渋を発酵後、1~5年熟成された濃褐色の液体です。
お茶や赤ワイン等にも含まれている渋味の成分がタンニンで、柿渋はタンニンの中でも高分子であります。
タンニンは植物に多く含まれており、害虫や気候条件から、木・葉・実を守るためにあります。
人体に吸入、摂取、接触しても有害物質を一切含まないため非常に安全な天然物であり大気・土壌・水質といった環境に全く影響を与えません。
消臭機能、抗菌防臭効果もあり、防虫、防水、防腐性に優れています。
一般的に考えられる柿渋染方法では使用料の多いリピート商品には、品質的に問題点が多く
これらの問題点を解決することが販路拡大につながり柿渋染で差別化となる。
平成13年から約3年、染色における研究を重ね平成16年より柿渋わた染糸を量産・販売に成功し、
現在では様々なリピート商品に使われるようになりました。